2008年11月12日水曜日

さよなら職人

昨日・・珍しくいつもと違う道・・
お世話になってる自転車屋さんの前を
通って帰ろうとしたときのこと。
その自転車屋さんのガラス窓には
一枚の貼り紙があった。

いよいよあの主人も店をたたむのかぁ・・
と自転車を止め、その貼り紙を覗きこんだら・・

『店主が先月亡くなったので閉店します』と書いてあった。

9月頃だったか、自転車のタイヤを交換したいと私が
店に出むいたら、中の部品だけ取り替えてあげるから
それで様子をみなさいといってくれていたあの店主。

そのときは確か・・部品代100円払っただけ。
もちろん「手間賃は?」と私は聞いたが、


   『そんなのいらないよ』と店主。


あれは、仕事を越えた何かだったような気がする。
何かというのは、うまく説明できないけれど。

そしてそのガラス窓の貼り紙を見ていたら
目の前がぼんやりとぼやけた気がした。

   なんでだかわからないけれど。