先日、知人が住んでいるマンションへ訪ねていったときのこと。
たま 随分立派でキレイなマンションですねぇ。
築何年で?
知人 まだ建ったばかりの新しいマンションなの。
そういえばこのマンションの1Fは障害者専用の
住まいになってるのよ。
たま へぇ・・。そうなんだ・・。
とここで・・ギモンがふと浮かぶ。
そもそも人が住む部屋を限定されるってのはいかがなもの?
若かろう何かろう、誰でも体が不自由になる可能性もある・・
どんな人でも年齢を止めることができないぞ。
どんな住まいでも誰でも住めるという住まいじゃないのは
なんでだろうと思うわけである。
ずっと長く・・年をとっても住みたい、そう、世代を超えて
いつまでも住みやすいと思える建物を作るというコンセプトを
前提に作り手側は考えないものでしょかぁ?
そして私は知人への用事を終えた。
「じゃぁそろそろ帰ります。」
ということで私はエレベーターでマンション1Fへ下りる。
ふとその1Fの長い廊下の先を見ると、一番奥の部屋の前に
電動っぽい大きな4輪車がおいてあることに気がついた。
あぁ・・たまにおじいさんが乗ってるのを見かけるアレ・・。
そう思いながら私はマンションの出口に向かう。
そしてオートロック式の自動ドアがスッと開き、そこは
素敵な広いエントランス。
で・・エントランスから外に出るには大きくて重い、重~い・・
~ 観音扉 ~
エントランスにあるマンションの管理人室は真っ暗くら~。
「管理センター連絡先・・云々」をという札がおいてある。
これって・・あの電動4輪に乗ってる人は一人でどうやって
外に出るんだろ?
私はその重~い社会への扉を開け、何かしらのモヤモヤな
気持ちのまま家に帰っていく。
きっと別に出入り口があるんだろう・・
そう思いながら・・